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寂しいけど・・・祝アーセナル!!
2016.7.4

サンフレッチェの浅野拓磨選手が
イングランドの名門アーセナルに完全移籍することが発表されました。
つい金曜日にあったリオ五輪代表メンバー決定会見で浅野選手は
「プロサッカー選手として、高みを目指したい。
海外が全てではないけれど、いつかチャンスがあれば海外でもプレーしたい」と話していましたが、
いやはやトントンと決まってしまいましたね!!

三重の四日市中央工業高校時代、全国高校サッカーで得点王に輝き、2013年に広島入団。
「初めのころはうまくいかず悩むことも多かった」というサンフレッチェのスタート。
しかも脂の乗ったエースストライカー佐藤寿人選手や石原直樹選手、高萩洋次郎選手ら主力がいて、
また、同級生ながらジュニアユースからサンフレで育ってきた野津田岳人選手は一足先に
J1デビュー&ゴールを決めていました。

2013年にチームはJ1リーグをみごと制覇しましたが、
試合に出られず、ゴールも決めることができず、悔しさしかなかったと後に話していました。

2014年元日の天皇杯決勝でFマリノスに完敗を喫した浅野選手は、
私たちサポーターの目の前で、はばからず悔し涙を流しました。
この姿を見たとき私は、「この選手はきっと強くなって、私たちを優勝に導いてくれる」と感じました。

「高校時代から常に目の前のことに全力で取り組んできた」
と話す浅野選手。
悔しさをバネに常に100%で取り組んできた浅野選手は、
昨シーズンみごとに開花。J1優勝とクラブワールドカップ世界3位に大きく貢献し、
そして、今年の日本代表戦でのプレーでブレイクし、いっきにスター街道を駆け上がりました。

「ジャガー浅野」の名前は海外クラブの目にもとまりました。
「アーセナルから話がきたとき『マジか!』とびっくりしました」
「広島でもっとやるべきことはあると悩んだけど、1日で決めました。
でもそれは、今までにないすごく濃い悩みでした」と
今日の移籍会見で正直な思いを話しました。

サンフレッチェの織田社長は
「いつかは海外にいく選手だと思っていた。
ただ時期が思っていたより早かったけど・・・」と惜しみつつ、
海外での活躍に期待を込めました。

このような移籍金を残して海外に移籍するという形は
クラブ史上初めてのビッグニュースです。

「旧市民球場跡地に新スタジアムができて、
いつか戻ってくるときにはそこでプレーできれば幸せ」と、
早くも将来のことについても語ってくれました。

大きな置き土産を残して旅立つ浅野選手の背中を、
若い選手たちにも目指してもらいたいですね。

サンフレでプレーするのは7月9日、13日、17日の3試合となりました。
17日の試合後にはセレモニーも予定されています。
私たちも大きな声援で、「挑戦」を後押ししましょう!!

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2日の磐田戦にて