アナウンサーブログ

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修学旅行から18年経って思うこと・・・
2020.10.4

修学旅行シーズンです。ただ今年は新型コロナウイルスの影響で延期や行き先の変更、移動や食事の際の感染防止策など学校現場もその対応に追われています。修学旅行生で例年賑わう広島も徐々にではありますが、その姿が戻ってきています。

山口県出身の私も小学校の修学旅行先が広島でした。初の広島に止まらないワクワク・・・・都会に行ったことのない小野少年にとっては人生の一大イベントです。初日は宮島から始まり、平和記念公園、原爆ドーム、そして最後はお楽しみの野球観戦です。実はその日が人生初の“生”野球観戦でした。スタンドに足を踏み入れ、周りを見渡すと仕事帰りのサラリーマンやほろ酔いのおじさんたち、そしてグラウンドを照らすナイター照明・・・「これが野球場なんだ」とワクワクが止まりません。

※丸で囲んだ少年が私です(2002年5月24日)

試合は巨人の先発が桑田真澄投手、そしてカープの先発が黒田博樹投手でした。巨人打線はクリーンアップに江藤智選手・松井秀喜選手・高橋由伸選手が並び、2年目の阿部慎之助選手が8番に入っている強力打線です。

さて私の「はじめての野球観戦」はというと・・・打球音、ファンの歓声、スクワット応援、時々聞こえる野次(笑)と全てが感動でした。さらに周りにいたサラリーマンからは「これをあげるよ」と、メガホンやおつまみをいただき、「カープファンは優しいなぁ」と感じたことを覚えています。

(初めてのスクワット応援。見様見まねで応援しました。)

試合は木村拓也選手のタイムリーでカープが先制、そして黒田投手が巨人打線から13奪三振、散発の3安打に抑え1点を守り切るという見事な完封勝利を挙げました。

そこから18年が経ちました、当時の自分に言葉をかけられるならこう伝えたい・・・「将来はカープを伝える仕事をするからしっかり見ておけよ」と。そして今週の水曜日(9月30日)は巨人戦の初実況で、ゲスト解説が黒田博樹さんでした。

先月25日からはマツダスタジアムの観客数も大幅に増えました。徐々にではありますが、これまでの日常に戻ることを期待するとともに、早くマツダスタジアムで修学旅行生が野球を楽しめる日が戻って欲しいと切に思います。やはりスタジアムには“夢”が詰まっています。