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広島から想う
2023.8.9

78回目を迎えた原爆の日

 

もうすぐ80年というと、すごく遠い昔に感じるかもしれません。

でも私たちにとっては、自分が生まれるたった数十年前の出来事です。

 

大好きな祖父母たちの世代が、実際に経験したこと。

 

戦争や原爆を奇跡的に生き延びた人たちのおかげで、

今があります。

 

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日曜日、仕事終わりで息子たちと平和公園へ行きました。

 

コロナ禍前のように県内外から多くの方が訪れていました。

外国人の姿はこれまでで一番の多さではなかったでしょうか。

 

G7広島サミットの効果はたしかにあると感じました。

 

テレビやインターネットでみるのとは

きっと違う印象を受けたと思います。

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広島・長崎が受けた傷。今なお苦しんでいる人々がいること。

そして、核兵器の問題をどう捉えるのか。

 

「核抑止」が議論されます。

少し問題を小さくしてみるとアメリカの銃問題はどうでしょうか。

自分と家族を守るために銃を所持し

自衛のため銃が必要だ、権利だと主張するけれど、

発砲、乱射事件や誤射事故の多いこと。

 

日本でも、通り魔事件や強盗事件が多発していますが、

これが銃社会だったなら被害はもっと深刻なはず。

 

核兵器も他国に侵略されないため、といいますが、

その国のリーダーのモラルを信じるしかありません。

保管や廃棄、開発にも常に危険が伴います。

またクーデターやテロリストに遭う恐れもあります。

 

現在ロシアは、核を放棄したウクライナを核で脅しています。

5月に広島を訪れたゼレンスキー大統領は

平和記念資料館で廃墟の展示をみて、涙をこらえていたといいます。

 

確かに今、広島と長崎は力強く復興しました。

ウクライナもきっと復興を遂げるはずです。

 

でも、まだ何も終わっていないのです。

 

被爆者たちは原爆の実相と核廃絶を訴え続けます。

 

そして、被爆証言の継承活動や、平和活動をがんばっている若者もたくさんいます。

 

息子たちも灯籠にメッセージを書いていました。

「平和、わかち合い、親しむ事が大切」

 

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次男も「けんかになりませんように」と。

 

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小さなころから、自分で考えて行動したり、

違うことを認め合ったり、助け合ったりする経験を

たくさんしてほしいと思います。

 

おととしまで、タイで生活したのは

2年4ヵ月という短い期間ですが、

タイ人、アメリカ人、ロシア人、中国人、韓国人、インド人と

たくさんの人と仲良くなれたことは財産です。

 

どこの国や地域でも惨劇が繰り返されないように

みんなで助け合いましょう。

 

PEACE

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