ANNOUNCER BLOG
今年もこの季節がやってきました。
8月27日、全国高校サッカー選手権広島県大会が開幕しました。
89校が広島県の頂点をかけて戦います。
先週のテレビ派では、亡き友への思いを抱きながら
3年間ボールをつなぎ続けた高校生を紹介しました。
熊野高校サッカー部3年生の田中選手、西屋選手、高杉選手です。
熊野東中学からともにプレーしてきました。
3人は西日本豪雨でチームメートの上西さんを亡くしました。
当時中学生だった3人にとって友人の死は受け入れ難く、
体調を崩した生徒もいました。
それでも前を向くきっかけになったのが、
上西くんの好きだったサッカーでした。
亡くなったチームメートの分まで。
熊野東中学サッカー部は試合中
ベンチに上西くんの似顔絵をベンチに置き
県大会出場を目指して走り続けました。
あれから3年。
彼らはどう成長したのか。
そんな思いを聞きたくて今回取材を企画しました。
上西さんの進学したかった熊野高校でサッカーを続けてきた3人。
ボールを蹴っていると、上西さんならこの場面どうするか。ここにいたら頼もしかったのに。
3年経った今も友人のことを思い出しながら、そして辛い時には力に変えながら練習に取り組んでいました。
迎えた選手権1回戦。
4-2で惜しくも敗れましたが、
どんなに劣勢でも声を出し続ける3年生の姿が印象的でした。
「中学時代カミが一番諦めないプレーをしていたから。」
高杉選手は上西さんのプレーを思い出しながら走り続け
2ゴールをあげました。
きっと3人の頑張る姿を上西さんも見守っていたに違いありません。
「諦めないこと」を上西さん、そしてサッカー部で学んだ3人。
高校サッカーは終わりましたが、これからも彼らの人生は続きます。
次はそれぞれの夢に向かって走り続けます。
高校を卒業して、もし困難にぶつかっても
きっとサッカー部での経験、そして上西さんが助けてくれるはずです。
これからどんな大人に成長していくのか。
その姿を私も楽しみにしながら応援したいと思います!
特集は広テレのYouTubeチャンネルで見ることができます。
高校生の奮闘をぜひご覧ください。