ANNOUNCER
5、6月は修学旅行生が大勢訪れていた広島市の平和公園。
祈念式典の準備が進められています。
先日、長男を連れて行ってみると、
同じようにお子さん連れの親子が目立ちました。
コロナ禍で平和公園を訪れる人は多くないですが、
資料館などゆっくり見学できますよ。
日曜日深夜の「NNNドキュメント」で先日放送したのが
「禎子さんの折り鶴 千羽になったら願いが叶うんよ」
(8月6日朝、再放送があります)
原爆の子の像のモデルになったのは2歳で被爆し、
10年後に白血病を患った佐々木禎子さんです。
その番組を長男と一緒に観てから
実際に原爆の子の像の場所へ。
長男は真剣な表情で石碑の文字を読んだり、
鐘をついたりしていました。
また、全国からこれだけの千羽鶴が集まっていることにも驚いていました。
さまざまな慰霊碑がありますが、
テレビや新聞、本などでストーリーを知ってからその場所に行くと、
受ける印象もずいぶん違いますね。
3年前にリニューアルが完了した原爆資料館の見学は、
こどもにはショックすぎないかと不安も。
亡くなったこどもたちが身に着けていた衣服や遺品の展示は、
大人にとっても、かなり辛いものです。
やはり疲れた様子だったので、あまり時間をかけず、
資料館一階の売店でアイスを買って休憩しました。
その売店の目の前には、私の好きな場所があるんです。
青々とした腕を伸ばしているのは、被爆アオギリの木です。
手前のBOXからは森光七彩さんの「アオギリのうた」が聴けます。
ここは、私がこどものころから家族で親交のあった
被爆者沼田鈴子さんが被爆体験を修学旅行生たちに語っていた場所。
大けがから片足を切断した沼田さん。
生きる気力を失って自殺を考える日々、、
傷ついた幹から新芽を出したこのアオギリをみて
生きる希望を見つけたのです。
2011年に他界しましたが、
ここにくると、沼田さんのチャーミングな笑顔が浮かびます。
戦後、たくさんの人たちが訴えてきた平和、核廃絶。
沼田さんたちが蒔いてきた平和の種は、
今どうなっているでしょうか。
息子たちもその種を受け取って
平和を願う人、他者の痛みがわかる人になってほしいです。
ゲームに熱中するこどもたちも多いかと思いますが、
ぜひ夏休みは平和公園にでかけてみてくださいね!
ただ、大人もこどもも熱中症対策は万全に~!!!