ANNOUNCER
18年前、母が亡くなったとき、
母の友人たちが葬儀で歌ってくれたのが
「千の風になって」でした。
母も好きな歌でしたし、
アクティブな人だったので
風が吹くと「あ、来てくれたね」と
感じることがあります。
先週、北別府学さんが亡くなられた一報が入ったとき
テレビや球場でよく拝見していたあの穏やかな笑顔が
もう見られないなんて、と寂しく感じました。
2020年1月に病気を公表されてからの長い闘病生活。
ご自身やご家族、復帰を待望していたみなさんの悲しみを思うと
残念でなりません。
16日(金)のマツダスタジアムの交流戦は追悼のため
半旗が掲げられ、選手たちは喪章をつけてプレー。
往年のカープファンも、残念よのぅ、と言いながら
北別府さんの思い出話をしてくださいました。
床田投手は気迫あふれるピッチングで、
スタンドからも大きな拍手が送られ
きっちり9回を無失点で締めくくりました。
末包選手と堂林選手の打球は
北別府さんが追い風になってくれたのでしょうか。
連続ホームランで球場は独特の高揚感となったと思います。
通算213勝の金字塔を打ち立て、
カープ、野球界、広島に多大な功績を残された北別府さん。
その投球スタイルや試合に臨む姿勢など
多くの関係者やファンのコメントをあちこちで見ることができます。
かつて一緒にプレーした池谷公二郎さんも、
打者とのかけひき、向かっていくハートの強さなど
称えていらっしゃいました。
長谷川良平投手や津田恒実投手たちのように、
偉大な魂は、球場や時代が変わっても赤ヘルナインに
受け継がれていくことと思います!
穏やかに、時には強く、
選手たちの背中を押す風になってください。