開催日
2021年1月
場所
会議は開催せず書面による審議
出席委員
鶴 衛委員長 以下10人
社側出席
佐野 讓顯社長 以下7人
議事概要
2020年12月30日(水)16:55〜17:50放送の『てんちじん』を審議しました。
▽制作担当者から
- 本番組はコロナ禍の年末特番として初秋に企画した。
我慢が多かった一年を、笑って締めくくれるバラエティ番組を製作・放送したかった。
- 生産者全面協力のもと、ロケは1泊2日を2回実施。
生産者たちの何気ない日常は、スタッフにとっては非日常であり、感動であった。
- 伝説食材を獲ることが番組の目的だが、簡単には獲れるものではないという面も描きたく、結果的に「獲れなくてもいい」とも思っていた。ロケ過程と誠実さ、食材に真摯に向き合うことを、この番組の骨子とした。
▽委員から
- 植本わさび本舗の植本社長と川漁師の岡田さんの言葉は印象的で、日本の食文化を伝え継ぐ生産者の使命感が伝わってきました。
- 地域の珍しい食材をタレントがその生産者等と一緒に作業や収穫・捕獲、実食体験する、体当たり企画として、楽しく拝見した。
- 番組を通じて、地元広島県でも貴重なわさびが栽培されていることを知り、広島の自然に誇りを持つことができた。
- みる人にカープの遠藤選手と山口選手を招いていたのが年末の特番らしくて良かった。
また、ワイプに出すのは地方局の番組ではあまりみることがなく新鮮だった。
- 山から川そして海へと水の循環がいのちをつないでいっている全体像をイメージできる構成だと、食材のありがたみや環境問題への意識が生まれるのではと感じた。
- なぜこの食材を選んだのか、背景や理由の説明・強調があれば視聴者に季節感や納得感が生まれたのではと感じた。
- 最後に各食材の販売・イベントが紹介されたが、視聴者に訴えかけたい点がどこにあるのか、分かりにくい印象になった。
- 植本直樹さんが、今回のロケを通じてサンシャイン池崎さんを好きになったというコメントをしている。心が温まる場面であり、生産者の方々の人間的な側面を感じることができた。
- 「伝説の」というところにこだわるなら、生産者の方々の「伝説の食材」の収穫にかける思いをもっと語っていただくというようなことも考えられるのでは。
- 冒頭、番組の趣旨説明が十分でなく、何の番組なのかわからず、少々当惑した。「てんちじん」というタイトルからは、歴史関係や時代劇を連想させた。
- 植本さんの「番組を一緒に作ってきて、あんたは繊細な人じゃ。好きになった。」という飾らない言葉がいいなあと思った。
- 自然との共生という意味で、SDGsを推進する広島テレビの方針に沿うものであり、環境保護の大切さを視聴者に伝える事ができていると感じた。今後もSDGsに関連した番組を期待する。