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広島テレビ 放送番組審議会

第488回 広島テレビ放送株式会社 放送番組審議会(報告)

開催日

2010年6月9日(水)

場所

広島テレビ12階役員会議室

出席委員

藤原 健蔵 委員長 以下8人

社側出席

福島 真平 社長 以下7人

議事概要
  1. 2010年5月22日(土)放送の広島テレビ特別番組「旅の彼方に~平山郁夫の画業~」を審議しました。
    ▽ 制作担当者から、「昨年12月に亡くなられた日本画家平山郁夫さんを、広島テレビが30数年間にわたって取材してきた記録に、逝去された前後数年間の様子を加えて制作した」「平山さんの画業の原点は15歳のときの被爆体験であり、原爆症の苦しみから心の平安を求めて『仏教伝来』を辿り、数多くのシルクロードのスケッチと思索の旅を重ねた。その中から風景は歴史であり、そこから命の尊さを見いだすこと、それを旅の目的とし、死の最後まで平和を訴えることに情熱を燃やし、旅を続けたことを表現したかった」との説明がありました。
    ▽ 委員からは、「長年にわたって撮影されてきた映像だけでなく、亡くなられる前の最近まで取材された映像がうまくまとめられ興味深く見ることができた。」「平山さんが有名になる前から取材が行われ貴重な映像が残っていたことが素晴らしい。」「プロローグの部分で主要な内容を説明した後に、改めて本編で丁寧に紹介していった構成はわかりやすくて印象的だった。」「壮大な絵に続いて、病室で描かれた誰も知られていない窓辺の花でしめられていたところに感銘した。」「作品と作品の間に様々な美しい風景が盛り込まれた編集が効果的で良かった。」などの評価がありました。
    一方で、「今回のテーマは“画業”であったが、この番組でもゆかりの人たちのメッセージを紹介し平山さんの横顔がもう少し分かるような話に触れてほしかった。」「“大唐西城壁画”という壮大なプロジェクトに至ったときの経過がもう少し詳しく知りたかった。」「被爆から34年経過してやっと平和について描けるようになった心境の変化は何だったのか知りたかった。」「タイトルと中身が十分に合っていたかどうか。描かれた絵の対象が人生の終着点に向けて変化していった部分についてその思いが十分に描ききれていたのか。」などの意見がありました。
【その他の意見】
  • 広島の放送局として原爆のことを語り継いでいく役割を果している番組。
  • 平山さんの平和や命に対する強い意思を次の世代にどのようにして継承していくのか考えていかなければならない。
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