アナウンサーブログ

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尾道から逆光が差し込む!
2021.7.23

映画『逆光』をご存じですか?

広島は尾道を舞台にした一本の映画が、
この夏、公開されています。
公式サイト(映画『逆光』公式サイト – 尾道から世界へ (gyakkofilm.com)

 

メガホンをとったのは
逆光が初監督作品となる須藤蓮さん。
俳優としてこれまでも様々な作品に関わり、
この映画でも主演を務めています。

 

脚本は渡辺あやさん。
(映画『ジョゼと虎と魚たち』、ドラマ『カーネーション』など)
音楽は大友良英さん。
(ドラマ『あまちゃん』、映画『花束みたいな恋をした』など)

 

豪華メンバーが脇を固め、
若き監督が尾道で撮影したその作品が、
なんと「尾道」から公開されているんです!
ということで、
映画好き!(自称)
尾道好き!(自称)
の私からすると放っておけない!
深夜番組『てっぺん』で取材してきました!
(with兼永みのりん姉貴!!)

 

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映画の舞台は1970年代の尾道。
夏休みの間に先輩・吉岡と尾道に帰省した晃。
吉岡にひそかに好意を寄せている晃は
先輩を退屈させないため、
幼馴染の文江、友だちみーこを加えた4人で
つるむようになっていき、、、
という内容です。

 

取材に際し、試写会版の映像を観ましたが
とにかく映像に引き込まれました。
光や服装、風景の色がそれぞれ個性を放ち、
鮮やかな映画になっています。

 

そこに加えてストーリーが、しみこんでくる。
20代の須藤監督が追求した
「人間らしさ」が暖かくて、切なくて、寂しくて。
70年代という時代設定はありますが、
カタイことを考えず、感じてほしい作品です。

 

さて、ここまで、君は誰やねん的な感想でした。笑

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尾道で須藤監督にお会いして感じたのは
映画と同じ、いやそれ以上のエネルギー。
「自分の作品だから見てほしい、ではなくて、
 素直にこれを見て感じたことを話し合いたい」と監督。
その素直なエネルギーに導かれ、
いろいろな人が彼のもとに集まっているのだと感じました。

 

「澤村さんはアナウンサーで、カメラは○○さん、
 音声さんは△△さんで、◎◎ディレクターですね。
 きょうはよろしくお願いします!!」

 

それぞれの名前を呼んで確かめ、移動中にも話す話す。
蓮くんがインタビュアーならきっと誰でもしゃべりますよ…笑
明るいお人柄がこの作品を引っ張っています。

 

実際に街には逆光のポスターがたくさん。
ロケの合間にも商店街へのあいさつやビラ配り。
「かんとくさーん」「今日も撮影?」
地元の方々に愛されているのがすごい。
彼の思いが尾道にとどいている証左です。

 

そして、この映画の特長はその配給活動にもあります。
ふつう、映画の配給は東京から始まるもの。
ただ監督はその常識に対して抗う決断をしました。
「尾道から全国へ」という配給方法です。

 

「尾道のみなさんと撮らせてもらった映画だから、
まず尾道で公開してみてもらうのが一番ピュアな考えだと思う」
と混じりけのない瞳で語る須藤監督。
目指すは心を震わせる映画体験です。

 

広島、尾道の街中でも、
映画に関連したイベントが同時進行中です。
いま逆光をめぐり生まれているうねりを、
広島にいて見逃していいんですか?
作品とその周辺の皆さんが生み出す熱を、
みなさんもぜひスクリーンで感じてみてください!!

 

さて、、、
まとまりのない僕の文章の何倍もの情熱が、
須藤監督の言葉から、テレビ画面から伝わるはずです。笑

 

ぜひ今夜のてっぺんを見て!
熱に触れて映画を見て!
周辺イベントを見て!
最後は尾道を見に行く!

 

この流れでぜひ、お願いします!!

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