アナウンサーブログ

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雨の季節の訪れ
2020.6.15

こんにちは。
1週間の始まりに、
みなさん、いかがおすごしでしょうか。

プロフィール欄を見てお気づきの方は
いらっしゃったでしょうか。
去年の末に、わたくし澤村は、
防災士の資格を取得しました。
(勉強用の教材である防災士教本です)

実家へ帰省する時期に合わせて
大阪会場で受講しました。
試験の時間も大事ですが、
この講座では座学の講義にも
多くの時間を割いてくれるのが特徴です。

災害を正しくイメージして、正しく恐れること。
人助けのためにはまず自分が安全であることが必要だ。
こうした前提、防災・減災の基本から
それぞれの災害への対処の仕方まで、
10人以上の講師が丁寧に説明してくださいました。

防災士という資格ができたきっかけは
阪神大震災の教訓をその後に生かすため、なんだそうです。
そこから20年以上が経ち、
さまざまな災害が日本には起こっています。
東日本大震災に西日本豪雨、台風被害…。
ほんとうに色々な災害への備えが
重要だということを再認識しました。

 

そして、6月。
中国地方も梅雨入りしたとみられ、
この土日も強い雨が広島に降りました。

見つけた広島県のポスターがあります。
「あなたの避難が、みんなの命を救う」。
(画像は広島県のものより拝借しました)

人助けのためにはまず自分が安全であることが必要だ。
前段の学んだことが思い出されます。

「正常性バイアス」という言葉もよく聞きませんか?
ニュースや天気を見ても、
「自分は大丈夫だろう」と思い込んで
都合の悪い情報を無視してしまうことです。
避難において、逃げるという決断が
遅れたりできなかったりしてしまいます。

早めの避難というと、
「空振りするのがいやだな」
そう思う方もいるかと思います。
ですがそのバイアス=偏見に打ち勝って、
安全なうちから避難を始めてほしいです。

大切な人の命を守るには、まずは自分の命から。
自分がまず助かることは薄情なのではなく、
そこから避難行動の輪を生むためにも、
必要不可欠な行為です。

おそらく、そんな意味も
このポスターにもこもっているのではないかと…。
「迷ったら、逃げる。空振りを恐れない」。
この気持ちをみなさんにも
大事にしていただけたらと感じました。

 

2年前の西日本豪雨災害をきっかけに、
災害について考える機会を得て、
この度の資格取得に至りました。
いまはまだ、資格を持っているだけで
放送に生かす方法も思いつかないのですが…

これからも考え続けること。
頭の片隅に置き続けること。
雨の季節に思い出すこと。
まずはこの気持ちを大事にしたいと思っています。

いやーな雨の季節ですが、
みんなで減災!取り組んでいきましょう!