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今日、広島は、76回目の原爆の日を迎えました。
1945年8月6日、午前8時15分、
一発の原子爆弾によって広島の街は焦土と化し、
慎ましく生きる人々も、未来ある若者も、何の罪もない子供も、
無差別に命を奪われました。
生き残った方々も放射能による後遺症に未だ苦しめられ、
家族や大切なものを失うなどその後の人生を翻弄されました。
広島市の平和公園で行われた平和記念式典は、
新型コロナの影響で去年に続き規模を縮小。
東京オリンピック開催期間と重なり、もしコロナが収束していれば
例年以上に多くの外国の方が訪れていたかもしれないと思うと残念でした。
一方で、今年は、1月の核兵器禁止条約の発効、先月の黒い雨訴訟の決着と、
大きな成果を得て迎えられた原爆の日でもあります。
76年の歳月の重みを感じるとともに、
粘り強く訴えと行動を続けてこられた被爆者の方々に対し
頭の下がる思いがしました。
ある被爆者の方がおっしゃいました。
「平和は座っていたら向こうからやってくるものではない。
たぐりよせて、みんなでしっかりつかんで逃さない努力をしなければならない」
まさにそれを体現してきたのが被爆者の方々ですよね。
被爆者の平均年齢は84歳に迫っています。
次の世代を担う私たちは、被爆体験そのものを継承するのはもちろん、
平和のためにあきらめずに行動する「努力」も受け継ぎたい…
そんなことを感じた今年の8月6日でした。