金曜日のテレビ派を馬場・木村アナコンビでお送りするようになって、

まもなく半年。

皆さん、ちょっとは見慣れましたか？

と聞いている私が、実は毎週一番ドキドキしていると思います。

長く夕方の番組を担当してきて何を今さらとお思いでしょうが、

いえいえ、私にとっては初体験なんです！

これまで、私の隣には常に男性アナがいて、決まりはありませんが、

男性アナがメイン進行を務めるのが慣例でした。

自分でもサブ的な役割が向いていると思っていたし、

率先して進行したいという強い願望もありませんでした。

それが、今回は入社2年目の木村アナが相手。

否が応でも私が仕切らざるを得ません。

というわけで、金曜日はいつもに増して余裕がない！

そして、なぜか金曜日に限って、特別なことが起こりやすいんです。

菅首相が自民党総裁選への不出馬を突然発表したり、台風が接近したり、

カープ・鈴木誠也選手の連続ホームラン記録がかかる試合の日になったり…。

もう、番組直前も番組中も、バタバタです。

さらに、最もプレッシャーを感じるのが、番組の最後。

残り時間を見ながら視聴者の皆さんのご意見を紹介し、

これまた時間を気にしながら感想や呼びかけをして締めるので、

頭の半分は時間のことでいっぱいになってしまいます。

その結果、言葉足らずになったり、ちょっと的外れな感想になったりで、

番組終了後は落ち込んでばかり。

先日も、出産間近の妊婦さんの「緊急事態宣言の期間延長で、夫が出産に

立ち会えなくなり、上の子たちとも会えなくなった」という声に対して、

「もう少しの辛抱ですね。テレビ派はまた来週です」と

慌ただしく締めてしまいましたが、

この方にとっては、辛抱しても立ち会い出産はできないし、

退院まで上の子たちに会えないのは変わらないですよね。

不用意な発言だったなと、ものすごく後悔しました。

目下の目標は、どんな状況でも、

視聴者の方の心に寄り添えるようになることです。

アナウンサーになって24年。

更なる成長の機会を与えてもらったことに感謝しながら、

前途有望な木村アナと一緒に、金曜日のテレビ派、これからもがんばります。

森・馬場コンビの月～木曜と合わせて、引き続きよろしくお願いします！