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私が仕事に復帰し、母が少し自立した生活を送ってくれるようになったとはいえ、
私の心には全く余裕がありませんでした。
ブランクあけの仕事、初めての育児、そして、ゴールの見えない介護が一度にやって来て、
いつも追い込まれているような状態。
それを理由にしてはいけないと分かっていても、母に優しく接することができず、
ケンカが絶えませんでした。
そんな母と私が頼りにしていた一人が、介護保険のスペシャリストといわれる、
ケアマネージャーでした。
当時のケアマネージャーは、母と年が近かったこともあり、
母のよき相談相手になってくださっていました。
また、家族の介護の負担がなんとか軽減できないか、考えてくださいました。
そして、ある日、こんな提案をされました。
「月に1度でも、週末だけ、ショートステイを利用してはどうでしょう。」
ショートステイとは、在宅介護中の高齢者が短期間だけ介護施設に入所するサービスです。
介護者の体調不良や、家を数日留守にするなど、自宅での介護が一時的にできない時に
利用できます。
ケアマネージャーは、母の事をお願いできる身内が近くにいなかった私に、
休養日を持つことを勧めてくださったのです。
それは、ギスギスしていた親子の関係を改善するきっかけにしてほしいとの
思いからでもありました。