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「令和」がスタートしましたね。
そんな新しい時代の幕開けを前に、広島では、先月25日、平和記念資料館の本館が
2年間の改修工事を終え、リニューアルオープン。
私も早速、足を運んできました。
中に入ってまず感じたのは、犠牲者の遺品や被爆の惨状を示す写真、絵が多いこと。
逆に説明文は少ないですが、その分、写真や絵のサイズは大きく、
以前より近づいて見ることができるので、脳裏に焼き付くような印象を受けました。
また、生き残った被爆者の様々な苦悩や、外国人被爆者に関するコーナーなど、
原爆がもたらした不幸を多角的に取り上げていました。
思わず涙がこぼれたのは、やはり、わが子と同じ年頃の子供たちの遺品。
中でも、娘と同じ中学3年生の男の子の定期入れのエピソードが忘れられません。
建物の下敷きになったその少年は、彼を救いだそうとするも、できずに謝る大人に、
「ありがとうございます。宮島の家族に渡してください。」と、定期入れを渡したそうです。
中学3年生にして、彼はその時、死を覚悟したのだと思うと、胸が張り裂けそうでした。
今、平和記念資料館は、ゴールデンウィーク中ということもあり、入場制限が行われるほど
混雑しているそうです。
私は、開館時間の午前8時半前に並んで入館しました。
まだ人が少ない時間で、資料をじっくり見ることができるのでお勧めです。
時代が変わっても、変わらずに伝え続けなければならない真実がそこにはあります。