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皆さんは、好きな絵本・思い出に残っている絵本はありますか?
〈絵本〉と聞いて思い出すのは、隣で感じる母のぬくもりです。
小さいころは、よく、寝る前に母に絵本を読んでもらっていました。
母によると、夜寝る前だけでなく、ちょっとした昼寝の前の時間も、読み聞かせをせがんでいたというから、驚きました。
親戚からもらった世界の昔話シリーズがお気に入りで、「ブレーメンの音楽隊」とか、「めんどりとこむぎつぶ」、「おじいさんのてぶくろ」、「三匹のくま」など、、、
はっきりとお話の内容を覚えているわけではありませんが、久しぶりに当時の絵本を開くと、「うわあ~~!これこれ!覚えてる覚えてる!」と、私の記憶の箱の奥底のほうに、確実にその絵本たちはいました。
当時のことを母に聞くと、フィリピン人の母は、
「かずみに読み聞かせをすることで日本語の勉強になっとったんよ。ゆっくり、止まりながらでも、ちゃんと聞いてくれとった」
と話してくれました。
私が大人になった今、小さい姪や甥に、絵本の読み聞かせをする側になりました。
小さいころに絵本を読んでもらっていたあの時間が、今につながっているなあと感じることが多くあります。
ドッカーーーン!!!とか、だぁーーれだ???とか、絵本の中のそういったパートをすこし強調させて読みつつ、目の前の姪や甥の反応を見ながら一緒に絵本を読み進めていくのはとても楽しいです。
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先日、熊野町の筆の里工房さんで、絵本の読み聞かせをする機会がありました。
開催中の企画展、〈ノラネコぐんだん展〉に合わせて、絵本作家・工藤ノリコさんの代表作「ノラネコぐんだん」シリーズの絵本の読み聞かせをお子さんやご家族の皆さんの前で行いました。
「ノラネコぐんだんシリーズ」は、毎回好き勝手なことをするけど、とても器用でアイデア豊富で、怒られてちゃんと反省するノラネコたちの物語。
くすっと笑えて、愛らしく、優しくてあたたかい風合いの絵がとてもかわいいんです。
いただいた時間は1時間。慣れないイベント進行に、読み聞かせ・・・
読み聞かせの時間が始まってから、会場にいる元気いっぱいのお子さんたちを見ると、やっぱりすこし緊張しましたが、
あたたかい皆様のおかげで、私も一緒に、絵本の世界を楽しみながら、読み聞かせをすることができました。
皆さんにも楽しんでいただけていたらいいなあ。そして、子供たちにとって、絵本の世界という鮮やかな世界が、あたたかくて楽しい思い出であふれる場所になればいいなと思います。
さて、〈ノラネコぐんだん展〉は、熊野町の筆の里工房で9月25日まで開催しています。
ノラネコぐんだんシリーズの絵本の原画や、絵本の内容にちなんだ展示が楽しめて、一部では写真撮影可能なブースもあります。
あたたかくて鮮やかな色合いのノラネコたちの愛らしい表情は、大人も子供も、思わずほっこり・にんやり、すること間違いなし!(私がそうでした(^O^)/)
夏休み期間中は、呉市・竹原市・東広島市・江田島市・海田町・熊野町・坂町・大崎上島町の小中高生は、入館無料です。
残り少ない夏休みの思い出に、ご家族と、お友達と、ぜひ行ってみてください!