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母の入居する介護施設探しが始まりました。
介護施設には様々な種類があり、認知症の有無、要介護度、費用、
どんなサービスを希望するかなどを元に選択します。
母の場合、当時はまだ認知症と診断されておらず、要介護度も3と低かったため、
民間の老人ホームを中心に探し始めました。
老人ホームの多くは、入居を決める前に数日間の体験入居ができます。
母も数か所で体験入居を行いましたが、ここで、思いもよらぬことが待っていました。
なんと、体験入居をしたホームから、ことごとく
「うちに入居していただくことはできない」と言われてしまったのです。
理由は、介護士の人数が少なくなる夜間に、何度もトイレなどの介助を必要とするため、
対応ができないとのことでした。
体験入居は入居者が施設を選ぶためのものだと思っていた私にとっては、まさかの逆NG。
その後も同じ理由で、2軒目、3軒目、4軒目と立て続けに入居を断られ、もしかしたら
母を受け入れてくれるところはどこにもないのかもしれないと、途方に暮れました。
一方で、プロの介護施設ですら母の介護は難しいのだと知り、
自宅介護に挫折し罪悪感を感じていた私にとって、
「仕方がなかったのだ」と自分に言い聞かせる出来事でもありました。