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ドタバタかいご備忘録㊳ 胃ろう
2018.6.14

皆さんは、「胃ろう」をご存じですか?

口から食事をとるのが難しい人が、お腹に穴を開け、

管を使って胃に直接栄養を送り込む処置です。

飲み込む機能が低下すると起こりやすい、低栄養や、食べ物を喉に詰まらせての窒息、

誤嚥性肺炎(食べたものが胃ではなく肺に入ってしまい肺炎を引き起こす)などを

防ぐために行います。

 

老人ホームの医師から母の胃ろうを勧められたのは、身長162センチの母の体重が

36キロになった頃でした。

これ以上体重が減るようだと、心臓への負担が大きく、命の危険につながる事。

食事のたびに少しずつ食べ物が肺に入り込んでおり、いつ肺炎になってもおかしくない事。

(実際に、この頃の母は微熱が続いていました)

さらに、幻覚などの認知機能の低下も、

低体重による脳の委縮が少なからず影響している事が理由でした。

 

初めて聞いた「胃ろう」。

食べることが大好きな母から、口から食べる機会を奪っていいのか?

それでも、命の危険があるのなら、やむを得ないのではないか…。

私は悩みました。

母本人に聞きたくても、まともに会話ができません。

横浜の姉や福井の親せきに相談しましたが、

最終的には母の状態を一番近くで見ている私が決める以外ありません。

インターネットで、メリット、デメリット、体験談などを読みあさり、行きついた答えは…

胃ろうにしない選択でした。

 

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