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ドタバタかいご備忘録(54)介護士
2019.6.27

約8年間、母は様々な介護施設で、たくさんの介護士の方にお世話になりました。

身の回りの世話からトイレの介助まで、夜勤もこなしながら

優しく接してくださった皆さんには、心から感謝しています。

グループホームでは、食事を作るのも介護士の仕事です。

料理経験の少ない若い男性介護士が、一生懸命メニューを考え作ってくださる姿には

感動すら覚えました。

 

華やかな仕事や若者に人気の仕事もある中、なぜ介護の仕事を選んでくれたのか。

私は、彼らによくそんな質問をしました。

 

ある女性は、最初は小学校の先生を目指していたそうです。

授業の一環で介護施設を訪れ、お年寄りと会話をした時、

先生と生徒の関係にはない魅力を感じたと言います。

先生と子供は「教える側」「教わる側」という上下関係があるが、介護は人対人。

対等な付き合いがしたくて介護士を選んだと話していました。

 

また、亡くなった祖母に対して十分な介護ができなかった後悔から、

この職を選んだという方もいました。

 

若い人たちの純粋な気持ちに胸を打たれました。

 

一方で、職を離れる介護士さんも多くいらっしゃいました。

心を許していた方が去っていかれる時は、母が動揺するのではないかという心配と、

理解者が減ってしまうことへの不安が募りました。

 

尊い志を持って介護士になった若者たちが、

この仕事を選んでよかったと思える介護現場であってほしい。

介護士の待遇に関するニュースを目にするたびに思っています。

 

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