ANNOUNCER BLOG
約8年間、母は様々な介護施設で、たくさんの介護士の方にお世話になりました。
身の回りの世話からトイレの介助まで、夜勤もこなしながら
優しく接してくださった皆さんには、心から感謝しています。
グループホームでは、食事を作るのも介護士の仕事です。
料理経験の少ない若い男性介護士が、一生懸命メニューを考え作ってくださる姿には
感動すら覚えました。
華やかな仕事や若者に人気の仕事もある中、なぜ介護の仕事を選んでくれたのか。
私は、彼らによくそんな質問をしました。
ある女性は、最初は小学校の先生を目指していたそうです。
授業の一環で介護施設を訪れ、お年寄りと会話をした時、
先生と生徒の関係にはない魅力を感じたと言います。
先生と子供は「教える側」「教わる側」という上下関係があるが、介護は人対人。
対等な付き合いがしたくて介護士を選んだと話していました。
また、亡くなった祖母に対して十分な介護ができなかった後悔から、
この職を選んだという方もいました。
若い人たちの純粋な気持ちに胸を打たれました。
一方で、職を離れる介護士さんも多くいらっしゃいました。
心を許していた方が去っていかれる時は、母が動揺するのではないかという心配と、
理解者が減ってしまうことへの不安が募りました。
尊い志を持って介護士になった若者たちが、
この仕事を選んでよかったと思える介護現場であってほしい。
介護士の待遇に関するニュースを目にするたびに思っています。