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胃ろうの危機を脱した母でしたが、また新たな難題がふりかかりました。
褥瘡(じょくそう)、いわゆる床ずれです。
褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり
滞ったりすることで、
皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができたりすることです。
一度できると治りにくく、ひどい場合は皮膚や筋肉が壊死し、
骨が露出するほどの穴が開いてしまいます。
また、その部分が細菌に感染し全身に回ると敗血症になり、死に至るケースもある、
怖い病気です。
母は寝たきりではありませんでしたが、
この頃はほとんどの時間を車いすの上で過ごしていました。
そのため、車いすの足置きに接する左のかかとに褥瘡ができ、悪化。
介護士の皆さんが、毎日洗浄したり薬を塗ったりしてくれましたが、何か月も治らず、
しまいには深い穴のようになってしまいました。
総合病院を勧められ、皮膚科を受診すると、
傷が骨の近くまで達し、かなり深刻な状態であることが発覚。
そのまま、整形外科に回されました。
そして、医師から思いもよらない言葉を投げかけられました。
「整形外科に来たということは、足を切断した方がいいということです。」
切断!?
驚きと恐怖で、私はしばらく声が出ませんでした。