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不定期連載 ヒロシマ日記<53>ヒロシマ・ナガサキ
2024.8.9

今日は長崎の原爆の日ですね。

私は会社で平和祈念式典の中継を見ながら、午前11時2分、黙祷をしました。

 

今年、式典への招待国をめぐり、広島と長崎は判断が分かれました。

ウクライナへ侵攻するロシアとベラルーシは、両被爆地とも2年前から招待していませんが、ガザ地区で戦闘を続けるイスラエルに対しては、広島市は招待し、長崎市は招待しませんでした。

その結果、長崎市の式典は、G7各国の大使が「イスラエルをロシアやベラルーシなどの国と同列に扱うことになり、不幸や誤解を招く」として欠席。

イスラエルを招待した広島市も、被爆者団体などから「同じ紛争国なのにダブルスタンダードではないか」と疑問の声が上がりました。

 

私は、どちらの判断にせよ、せっかくの平和を祈る式典が、結果的に他国や他人への不信感を抱く場になってしまっていることが悲しいです。

広島の原爆死没者慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」という言葉が刻まれています。

この「過ち」の主語は、全人類のはず。

ヒロシマ・ナガサキの心は、全ての国、地域に開かれていると思っています。

被爆80年の節目となる来年の式典はどんな判断がされるのか、注目したいです。

 

今年も、8月6日と7日は、ジャーナリストの池上彰さんと共に、広島・長崎の同時放送をお送りしました。

これからも、被爆地同士、そして、地上戦が行われた沖縄など、戦争の悲惨さを知る多くの地と繋がって、平和の輪を広げていきたいですね。

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