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来年3月に開かれる核兵器禁止条約の第1回締約国会議。
アメリカが日本にオブザーバー参加しないよう要請していたというニュースを
見ました。
唯一の戦争被爆国に対し、原爆を落とした国が
よくそんな酷なことを言えたものだと、腹立たしく思いました。
一方で、日本のこれまでの矛盾した態度がまいた種だと感じずには
いられませんでした。
先月、ドイツの新政権がその締約国会議へのオブザーバー参加を表明。
先進7か国の中で初めての決断でした。
日本と同じく、アメリカの核の傘の下にあるドイツ。
条約に署名はしていなくても、核なき世界のために何ができるか
本気で探っているのだなと、羨望の思いを抱きました。
それに比べて、アメリカと足並みをそろえなければ核兵器禁止条約には
関われないと、考えること自体をやめているように見える日本。
そして、もっと情けないのは、アメリカのバイデン政権が意欲を示した
核兵器の先制不使用政策に対して、日本政府が反対していることです。
先制不使用宣言をすると、化学兵器など核兵器以外の攻撃を抑止できない
との考えからではないかと言われますが、
被爆国でありながら、核戦争のリスクを減らす努力すらしようとしない…。
これでは、アメリカに締約国会議のオブザーバー参加を止められても、
何も言えないのではないでしょうか。
アメリカはドイツにも不参加を働きかけているとのこと。
ドイツ政府は信念を貫けるのでしょうか。
そして、日本はこの矛盾にいつまで背を向け続けるのでしょうか。
広島選出で「核兵器廃絶はライフワーク」の岸田首相に、
今最も聞きたいことです。