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先週、西日本豪雨の被災地である広島市安佐北区白木町と、
竹原市東野町を取材しました。
安佐北区白木町は、犠牲者はいませんでしたが、
川の氾濫でJR芸備線の鉄橋が流されていたり、
県道の片側が崩れ通行止めになっていたりと、災害の爪痕がいたるところに見られました。
床上浸水した家では、水につかった家具などを庭に運び出していました。
中には、亡くなったお母さんの嫁入り道具だった箪笥も。
乾かしても泥の匂いが取れないため、廃棄するしかないそうです。
大切な思い出までも奪う災害の非情さを感じました。
竹原市東野町は、土砂崩れでお1人の方が亡くなっています。
豪雨から10日以上経っても、麓の一帯は、大木と岩と土砂で埋め尽くされていました。
「東野の状況を知ってほしい」とテレビ派に情報を下さった方に
お会いすることができました。
私達取材クルーを目にした瞬間、感極まっていらっしゃったのが印象的でした。
土砂の撤去を手伝えるわけでもなく、ただ取材することしかできない自分に
無力さと申し訳なさを感じていましたが、
被災された方にとって、現状を広く知ってもらうこと自体が力になるのかもしれないと
気付きました。
被災地に目を向け続け、被災者に思いを馳せ続けることも、心の支援になりそうです。