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ドタバタかいご備忘録㊱ 変わってしまった母
2018.5.17

いつもドタバタかいご備忘録を読んで下さりありがとうございます!

先日、この備忘録を読んで「お母さんのこと、大変ですね」と

心配してくださった方がいましたので、改めて…。

この備忘録は、パーキンソン病と認知症を患い、一昨年他界した母の

介護から感じたことを思い出しながら綴っています。

病気で苦しみながら身をもって教えてくれた様々な事を、忘れてはいけない!

忘れたくない!と、強く思うようになったからです。

今現在、介護に悩んでいる人はもちろん、将来、家族に介護が必要になったら…と

不安に感じている人にも参考になれば幸いです。

 

 

母は約3か月で精神科病院を退院し、老人ホームに帰ることになりました。

私は、「これで退院して本当に大丈夫だろうか」と不安でいっぱいでした。

なぜなら、母は相変わらず妄想の中にいて、私が何か話しかけても無表情の無反応。

一方で、老人ホームに向かう車の中では、

小さな声で何やらずっと独り言をつぶやいています。

耳をすましてみると、それは独り言ではなく、会話だと分かりました。

「そうそう!」「本当に?」などと言いながら、私には見えない誰かと話をしています。

饒舌に、時折クスクス笑いながら…。

 

さらに、妄想から食事も十分にとれなくなっていた母。

この時の体重は、身長162センチに対し、40㎏をきっていました。

明らかに入院当初より弱々しく、車いすに座っているのがやっとでした。

久しぶりの老人ホームでは、スタッフの方と、仲の良かった入居者の方が、

「お帰り!待ってたよ。」と迎えてくれました。

本来なら、感激屋の母のこと、笑顔でハグして、涙も流していそうですが、

実際は少し顔を緩めた程度で、心ここにあらず。

他人に暴言を吐いたり、暴力を振るったりすることがなくなったとはいえ、

3か月前とはすっかり変わってしまった母がそこにはいました

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