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不定期連載 ヒロシマ日記<30>94歳ヒバクシャの伝言(美甘進示さん)
2020.3.26

以前このブログで紹介し、放送が延期となっていた、

広島テレビと熊本県民テレビのコラボ企画は、

いよいよ明日(3月27日)の「テレビ派」の中でお送りすることになりました。

くまもと県民テレビ「てれビタ」のスタジオと中継をつないで、

お互いに安心して行き来ができる日を心待ちにしながらお伝えします。

 

 

そしてもう一つ。

被爆75年の今年、見ていただきたい番組があります。

明後日、28日(土)の深夜に放送する、

月に一度のドキュメンタリー番組「WATCH」です。

今回の主役は、94歳の被爆者、美甘進示(みかもしんじ)さん。

19歳の時、爆心地から1.2キロの自宅で被爆。

重傷を負い、家族を失いました。

そんな美甘さんの被爆体験は、7年前、次女の章子さんによって本になり、

今年、アメリカで映画化されます。

「WATCH」では、映画作りの現場や、映画を手掛ける章子さんの思い、

そして美甘さんが歩んできた人生と今に迫ります。

 

私はナレーションを担当しました。

今回、読みながらどうしても涙が出てしまいそうになるところがあって、苦労しました。

それは、美甘さんが被爆直後、父・福一さんと逃げ惑った記憶…

大やけどをし、生きる意欲を失いかけた息子を、必死に励まし続けた父親の姿です。

きっと福一さん自身も、泣きたいほど辛くて、怖くて、絶望したはず。

それでも、息子を守るため、精一杯、自分を奮い立たせていたのだろうと思うと、

その愛情の深さに胸がいっぱいになりました。

昔見た映画「ライフ・イズ・ビューティフル」に出てきた父親の姿

(ナチス・ドイツの強制収容所で息子を笑顔で守った)に重なりました。

 

『WATCH ヒロシマで生きぬいて~94歳ヒバクシャの伝言~』は、

3月28日(土)深夜、日付が変わった午前1時15分から放送です!

 

 

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