２０１６年３月、中野由佳さんは交通事故に巻き込まれた。脊髄を損傷し、手足がまひ。車いす生活となった。「なぜ神様は私を生かしたのか…」と自問する日々。絶望の淵から彼女を救ったのは「家族」の支えだった。優しい母と強く厳しい父に励まされ、由佳さんは「ネイリスト復帰」と「必ず歩く」という２つの夢を掲げて突き進んだ。そこには、どんな時も笑顔で、夢をあきらめない由佳さんの姿があった。そんな彼女にも、あきらめかけていたことがあった。「恋愛」そして「母になること」。そんなとき、ある人と出会い人生が変わった。「障害は関係ない」と言ってくれる人と将来を誓った。そして今年、由佳さんは母になった。幸せになることをあきらめなかった彼女が、新しい家族と歩きだすまでの６年９か月を見つめた。