第102回2021.9.25(土)放送

自民党総裁選挙は、9月29日に投開票される。与党第一党のトップを選ぶことは、首相を決めることだ。
新型コロナウイルス対策や政治とカネの問題などで内閣支持率が低迷する中、河野太郎氏・岸田文雄氏・高市早苗氏・野田聖子氏の4人が名乗りを上げた。新たな経済政策や自民党改革案を訴え、12日間に渡り論戦を繰り広げる。去年に続き2度目の挑戦となる広島選出の岸田氏。広島県からはこれまでに、加藤友三郎氏・池田勇人氏・宮澤喜一氏の3人の首相が誕生した。池田氏は、自民党最古の派閥「宏池会」を創設した。総裁のイスを巡る争いでは、党内の「派閥の力」が大きく左右してきた。しかし今回の総裁選では、若手・中堅議員が自主投票を呼び掛けるなど、変化がみられる。政治評論家の田中秀征氏は、「派閥の終焉」と指摘する。どんな力学が働き、新たな総裁が選ばれるのか―。
総裁選は、国会議員票と地方の党員・党友票の計764票で争う。投票権を持つのは国民のわずか1%。安倍氏と菅氏の政策を受け継ぐのか、それとも楔を打つのか…。