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“胃ろう”と“足の切断”という二つの大きな危機を乗り越えた母。
この出来事を通して、私は
「自分の(家族の)体のことは自分で決める」大切さを学びました。
医師の勧めに「NO」を言うのは、本当に勇気がいることです。
わがままだと思われるのではないか、専門家の言うことを聞くべきだ、などと考え、
本心が言いづらくなります。
それでも、自分の体ですもの!遠慮する必要はない。
自分の心に従って、本当に受けたい治療を選べばいい、と私は思うのです。
少なくとも、母はそうしたことで、
最期まで口から物を食べ、自分の足で歩くことができました。
そして、もう一つ。
もしもの時にどんな治療を受けたいか、受けたくないか。
また、自分の価値観などを、元気なうちから家族と話し合っておくことが重要だと思います。
胃ろうと切断を勧められた時、
私が一番知りたかったのは「母自身がどうしたいのか」でした。
しかし、母はもう自分で自分のことを決められなくなっていました。
母の人生を左右する重い決断を、自分一人にゆだねられる怖さ…。
元気なうちに話し合っておけばよかったと後悔しました。
実は、母の最期でもまた、私は大きな選択を迫られることになります…。
いずれまた、この備忘録で書かせていただきます。