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今日、広島は78回目の原爆の日を迎えました。
私は、ジャーナリストの池上彰さんと長島アナウンサー、そして平和公園でリポートを担当した宮脇アナウンサーと共に、特別番組「つなぐヒロシマ」をお送りしました。
今年は5月のG7広島サミットを終えて迎えた8月6日。
平和記念式典での松井市長の平和宣言も、岸田首相の挨拶も、グテーレス国連事務総長のメッセージ(中満事務次長による代読)も、サミットに触れていましたね。
サミットで発表された核軍縮に関する「広島ビジョン」は、多くの被爆者を失望させました。
核なき世界の実現を掲げながら、核抑止論を肯定した内容だったからです。
平和宣言では、「核による威嚇を行う為政者がいる現実を踏まえれば核抑止論は破綻している」として核抑止論からの脱却が訴えられました。
政治リーダーの資質によるところが大きい核抑止論では本当の安心は得られない現状を見ると、別の形で平和を守る重要性を感じずにはいられません。
池上彰さんは「サミットで首脳達は核兵器を使ってはいけないと再認識したはず。被爆地が訴えてきたからこそ78年間使われてこなかった。そうした抑止力も働いてきた」とおっしゃいました。
世界で緊張が高まり核兵器への依存が強まる今だからこそ、抑止力は抑止力でも核抑止ではない、〝被爆地の〟抑止力を高めていかなければならないと感じました。
被爆者の平均年齢が85歳を越える中、その抑止力の担い手は、広島に住む私たち自信だという自覚をもって行動していきたいです。
(広島平和記念公園 2023.8.3撮影)
(特別番組「つなぐヒロシマ」は同期コンビの司会でお送りしました)