アナウンサー

ANNOUNCER

不定期連載 ヒロシマ日記<43>広島サミット決定
2022.5.26

来年のG7サミット(先進7か国首脳会議)の開催地が広島市に決まりました。

ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル・核開発、覇権主義を強める中国など、核兵器使用への危機感が高まる中での被爆地開催。

核保有国を含む主要国の首脳が核兵器の悲惨さと愚かさを再認識し、ひいては核なき世界に向けての一歩になることを期待せずにはいられません。

 

6年前、G7外相会合が広島市で開催された際、広島国際会議場に国際メディアセンターが設置され、私も中に入る機会がありました。

政府関係者が会合で話し合われた内容を頻繁に発表し、それを様々な国の記者たちがその場で原稿にし、それぞれの国に向けニュースを送っていました。

日本語より先に英語で発表が行われることに、国際会議であることを実感。

また、今ここから世界に向けて情報が発信されているのだと、緊張感を覚えました。

来年のサミットでは、あの外相会合以上に多くのメディアが集まり、被爆地ヒロシマを世界中に伝えてくれるのだと思うと嬉しいです。

 

岸田首相は会見で「広島ほど平和へのコミットメントを示すのにふさわしい場所はない」と話しました。

「コミットメント」を辞書で調べると、「関与」に加えて「誓約」や「公約」という意味があります。

「被爆地開催」を本当に意義のあるものにするために、サミットの中で、核についてどれだけ実効性のある具体的な約束ができるのか注目したいです。

そして、そのためにも、広島サミットまでのこれから1年、核廃絶の機運を高めていきたい…

まずは、来月の核兵器禁止条約締約国会議への日本のオブザーバー参加を強く求めます!

IMG_1812

(6年前の外相会合で各国の政府代表団などに贈られた、原爆ドームをあしらったペン)

 

アーカイブ
月を選択