ANNOUNCER
映画「おかあさんの被爆ピアノ」を観ました。
広島で原爆に遭いながらも奇跡的に焼け残ったピアノ、“被爆ピアノ”を修理し、
自らトラックを運転して、全国で平和コンサートを続ける調律師・矢川光則さん。
その矢川さんとの出会いをきっかけに、一人の女子学生が祖母のピアノの記憶と向き合い、
自らのルーツを辿る物語です。
映画の中で、被爆ピアノは、多くの人と交わり、様々な音を生みます。
誰が触れても、何を弾いても構わない。
どんな想いも受け止めるような、懐の深い存在です。
でも、それがどういうピアノで、その持ち主がどんな方だったのかは知ってほしい…
矢川さんや、脚本も手掛けた五藤監督の、強い思いが感じられました。
また、個人的に印象に残ったのは、矢川さん役の佐野史郎さんが発した
「やっていれば分かってくる」というセリフ。
この不定期の“ヒロシマ日記”もやり続けよう!と、勇気をもらいました。
被爆ピアノのこと、原爆のこと、被爆者や遺族の想いなどを伝えながらも、
観終わった後は優しい気持ちを運んでくれる映画です。
私は、小学生の頃少しだけピアノを習っていましたが、今はほとんど弾けません。
でも、歳のせいか、昔よりピアノの音色が好きになり、
たま~にクラシックが聴きたくなる自分に成長を感じます(笑)
今は無性に、ベートーベンの「悲愴」が聴きたい気分。
映画をご覧になった方、分かっていただけますよね…。
現在、広島市と呉市で先行上映中です。