ANNOUNCER
今日、6月23日は沖縄慰霊の日。
太平洋戦争末期の沖縄戦で、日本軍が組織的な戦闘を終えた日です。
75年前、沖縄は住民を巻き込んだ激しい地上戦の戦場となり、
20万人以上が命を落としました。
今年の沖縄全戦没者追悼式は、新型コロナウィルスの影響で規模が縮小され、
参列者は座席の間隔を空けて座り、安倍晋三首相はビデオでのあいさつとなりました。
今年の8月6日の広島平和記念式典も、このような光景になるのかなと想像しながら
私もテレビ中継を見ました。
玉城デニー沖縄県知事の平和宣言に、
「ヒロシマ」という言葉が出てきたのをお聞きになりましたか?
『私たちは、人類史上他に類を見ない惨禍を経験されたヒロシマ・ナガサキと
平和を願う心を共有し、人類が二度と「黒い雨」や「鉄の暴風」を経験することが
ないよう、心に「平和の火」をともし、尊い誓いを守り続ける決意を新たにします。』
沖縄の方が、広島・長崎を同じ想いを持った都市として、近く感じてくれていること。
そして、平和の実現に向けて共に歩もうというメッセージがとても嬉しかったです。
この慰霊の日を「沖縄の事」とだけ捉えず、我が事として考えなければいけないなと
改めて感じました。
玉城知事は、新型コロナウイルスへの不安が差別や偏見を生み出したことにも触れ、
世界中の人々がそれぞれの立場や違いを認め合い、協力し、信頼し合うことの重要性を
訴えました。
広島に住む私たちが、沖縄の方々の痛みを理解しようとすることは、
まさにそんな行動と言えるかもしれません。