「日本被団協」
ノーベル平和賞受賞記念
広島テレビ制作ドキュメンタリー
「WATCH」再放送

2024年10月、ノーベル平和賞に「日本被団協」が選ばれました。ノーベル賞委員会は、日本被団協をはじめ、被爆者が核兵器が二度と使われてはならないことを目撃証言を通じて示してきたことなどを受賞理由にあげ、敬意を表しました。
広島テレビは、被爆地の放送局として、長年、被爆者の活動や思いを取材し、報道してきました。被爆から79年の今年、被爆者の長年の努力にノーベル平和賞が授与されたことを契機に、「核兵器廃絶」を訴える被爆者の声を改めて届けたいと考え、広島テレビの過去のドキュメント番組を再放送します。

1017日(木)午前520分~
「あきらめない 坪井直96年の生涯」

2021年10月、一人の被爆者が亡くなった。坪井直さん・96歳。自身の被爆体験を繰り返させてはいけないとの強い信念から、核兵器の廃絶を目指して、「ネバーギブアップ」のメッセージを多くの人に届け続けた。坪井さんの軌跡を振り返り、坪井さんへの思いを胸に活動する被爆者や若者の姿を通して、坪井さんが蒔いた平和の種の広がりを描く。

1018日(金)午前520分~
「もの言わぬ証人 被服支廠」

被爆から75年の2020年、被爆建物の一つ「旧広島陸軍被服支廠」が、保存か一部解体かで揺れたいた。かつては軍の服や靴などを作る軍需工場で、原爆投下直後は救護所となり、多くの人が亡くなっていた場所-。もの言わぬ証人として、あの日の惨禍を伝える被爆建物のあり方について、被服支廠にゆかりのある被爆者・切明千枝子さんらの思いを通して考える。

1019日(土)午前530分~
「平和色の写真
よみがえる被爆者の記憶」

被爆者で、現在は広島市内の高齢者施設で暮らす阿部静子さん(97)。18歳のときに爆心地から1.5キロの場所で被爆。顔や体にケロイドが残り、子供たちからは「赤鬼」と呼ばれ、姑からも差別的な扱いを受けた。心にも深い傷を抱えながら、原爆の生き証人として体験を伝えてきた。2024年、阿部さんの希望で被爆する前に撮った婚礼写真をカラー化。色がつき、よみがえる当時の記憶に思いを馳せる姿を伝える。