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北マリアナ諸島の一つ・テニアン。面積が約100㎢と小さな島で、サイパン島から約8㎞の距離に浮かぶ。80年前、テニアン島はアメリカ軍の爆撃機・B29が原爆を搭載して広島・長崎に向かった拠点であり、その前年には日米が激戦を交わし、日本兵や集団自決した民間人を合わせ約1万5000人が亡くなった地でもあった。玉砕から生き延びた新垣光子さん(90)は、多くの日本人が身投げした海を思い出すと恐怖で涙する。この島で暮らす日本人の佳子・マングローニャさん(70)は、今も見つかる遺骨や遺品を大切に慰霊し続ける。そして被爆者で原爆により2つ上の姉を亡くした梶矢文昭さん(85)は20年前、テニアンで原爆を落とした投下部隊の米兵と出会い、個人としての謝罪を受け、人ではなく戦争を憎むと決めた。島に残る玉砕と原爆の爪痕、そして今後、米軍が整備を進めようとしている訓練場など、悲劇の島テニアンの今に迫る。
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