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今年の夏、訳あって、娘と水入らずで1週間を東京で過ごしました。
娘は現在、高校3年生。
将来は美術関係の仕事に就きたいと頑張っています。
学校終わりに絵の教室に通い、夜9時過ぎに帰宅。
家では、ほとんどの時間を自室で過ごし、リビングにいてもアニメに夢中なので、母と娘でゆっくり話す時間は意外と多くありません。
そんな娘と慣れない東京で二人きり、同じ部屋に寝て、朝晩食事を共にする1週間。
美術の知識もなければ、流行りのアニメにも疎い私が、果たして娘の話に合わせられるのか…少しドキドキしながらその時を迎えました。
東京での朝食は、毎日違う喫茶店に入り、モーニングの食べ比べ。
飲んだことがないというロイヤルミルクティーデビューもさせました。
日中は基本的に別行動でしたが、一緒にショッピングをしたり、洋菓子店でケーキをシェアしたりする日もありました。
夜は「今日は何食べる?」と盛り上がり、スペイン料理店で生ハムをつつくという、ちょっと大人の時間も共有できました。
部屋ではそれぞれ好きな事をして過ごし、その気楽さがまた心地よかったです。
というわけで、母娘水入らずの1週間は、思った以上に楽しく、充実したものになりました。
特に収穫だったのは、娘の絵の話をたくさん聞けたこと。
夢に向かって試行錯誤している娘との会話は、アナウンサーの仕事と通じるものがあり、共感することが多いんです。
娘が小さい頃、保育園や義父母に見てもらう時間が長くて、「子どもが一番かわいい時に一緒にいてやれないなんて、私はなんのために働いているんだろう」と悩むことがありました。
その度に「いつか娘が思春期など難しい年頃になった時、いいアドバイスができる母親になれるよう、今はしっかり仕事をがんばり、自分自身が成長しよう」と思っていました。
いいアドバイスができているかは分かりませんが、娘の話を自分の経験と重ね合わせて聞けることが嬉しい今日この頃です。