番組内容
現代アーティスト小松美羽(37歳)。
個展を開けば長蛇の列。イギリスの大英博物館に作品が永久所蔵されるなど、世界に影響力を持つ。
人々を引き付けるのは唯一無二のその感性。
幼少の頃から人が見えないものを見て、感じてきた。
モチーフは狛犬や龍、不死鳥といった神獣。
「アートは魂のくすり」と信じ、絵を通して人々に祈りを届ける。
その小松美羽が被爆地ヒロシマを訪れる。いずれここで1枚の「絵」を描くために。
独自の感性と死生観を持つ彼女が1年2ヶ月をかけて広島を訪ね歩き、
被爆者やその家族と出会い、向き合った。
3歳で原爆孤児になった男性が寂しさを抱えながら懸命に生きた姿。
助けを求める子ども達を救えなかったと涙する被爆者。
戦争を知らないながらも彼らに寄り添い、原爆の絵を描く学生。
小松美羽は彼らの祈りをどう受け止め、どのような「絵」を描くのか。
完成した1枚は、これまでにない「ヒロシマ」の姿を映し出していた。
世界を舞台に活躍する注目の現代アーティスト。
狛犬や神獣をモチーフに独自の世界観の作品を生み出し、 大英博物館に有田焼の作品が永久所蔵されるほか、 2020年の24時間テレビ・チャリTシャツのデザインに起用されるなど、幅広い活躍を見せる。