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遠隔操作で内視鏡手術が行える支援ロボット「サロア」体験会 広島・福山市

福山市にある病院が来月から運用する最新の手術支援ロボットを公開し体験会が開かれました。 中国中央病院が導入したのは、遠隔操作で内視鏡手術が行える支援ロボット「サロア」です。 只野耕太郎 社長 「(ロボットの)力の感覚が手に伝わってくるというのが特徴です」 「そういった機能を搭載したロボットはこれまで無かった」 そう、最大の特徴はこのロボットアーム。加えた力加減を医師の指に「触覚」として再現する世界初の技術です。 どれほどすごい技術なのか、早速、体験してみることに… 只野耕太郎社長 「こちらに黒い輪があるので人差し指と親指を入れていただいて」「アームを動かしたい方向に手を動かすとその通り動いてくれる」 「私が今 右手の手首を動かすと画面の方でもクルクルと…」 まずは「触覚」の再現機能をオフにした状態で血管に見立てたシリコンのチューブを掴んでみると… 「(チューブが)ぐにゃっとなった」 「3ニュートン(約300グラム)といってかなり強い力が出ている」 「これが本物の血管だったら大惨事?」 「場合によっては傷つく可能性がある」 「触覚」機能をオンにすると… 「同じ力をかけますね…」「あっ!弾力がすごい!」 「抵抗感が手に伝わる」「1.5ニュートンなのでさっきの半分の力の大きさ」 「今回は1.5ニュートンの力で掴んだ感覚がある」 「なのでその力で止めることができる」 力の感覚が指に伝わることで、アームに余分な力を与えず、臓器を傷つけずに手術ができるといいます。 また、通常の内視鏡手術では医師が3人必要ですが、ロボットを使えば、1人で出来るため、人手不足の問題解消も期待できるといいます。 中国中央病院 鷲尾一浩 副院長 「この地域の肺ガン患者が東京で受けられる手術を(広島でも)受けられるように頑張って導入した」「若い先生も直感的に使えるので普通の内視鏡手術よりやりやすい」 最新の手術支援ロボット…。中国中央病院は来月から肺ガン手術で運用する予定です。 【2024年3月19日 放送】

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