あなごめしうえの 四代目 上野純一
日本三景の一つ、安芸の宮島へと渡る船着き場の近くに宮嶋駅(現在の宮島口駅)が開業したのは、明治30年(1897年)のこと。その4年後に、駅弁当として販売され始めたのが「あなごめし」。古くから地元料理として親しまれてきたあなご丼の白飯を、あなごのアラで炊き込んだ醤油味のご飯に変えたもの。「あなごめし うえの」を立ち上げた上野他人吉(たにきち)さんが考案し、今ではさまざまなお店で提供される広島の名物となった。