2012年9月24日

勝敗を分けた「攻守の切り替え」

トゥーリオ、ケネディなど、タレント揃いの名古屋グランパスは、強さ、高さ、経験値など、個の能力に関しては、間違いなくJナンバーワンです。そんなグランパスと首位サンフレッチェ広島、この対決を例えるなら、「個のグランパス」vs「組織のサンフレッチェ」と言えるでしょう。

優勝争いに踏みとどまりたいグランパスと首位を死守したいサンフレッチェ、第26節の戦いは、予想したとおりの展開となりました。結果的には、サンフレッチェが、森脇のアデッショナルタイムでの劇的決勝弾によって勝利しましたが、どちらに転んでもおかしくない五分五分の戦いだったと思います。

そんな中、名古屋のストイコヴィッチ監督は、「広島には運があった」と言っていましたが、それは間違っている、と僕は思います。

勝敗を分けたのは、たしかに、ほんの僅かな差、紙一重の差ではありますが、この紙一重の差が、実はとても大きな差だと思うのです。それは、決して“運”ではありません。

では、何か? この試合に関して言うならば、それは「攻守の切り替え」ではなかったでしょうか。

前半40分、清水の素晴らしいドリブルシュートが決まって先制したサンフレッチェでしたが、後半に入ると名古屋の猛攻を受け、後半5分、トゥーリオの豪快なヘディングで同点とされました。その後も、名古屋の持ち味であるパワープレーに押し込まれ、逆転される雰囲気がスタジアム全体を包んでいました。

しかし、その嫌な流れを変えたのが、「攻守の切り替え」だったのです。

失点した5分後の名古屋のコーナーキック。このピンチで、サンフレッチェはGK西川がキャッチすると、右サイドの石川にフィードし、そのまま石川がドリブルで40メートル駆け上がり、逆にコーナーキックを得たのです。この一連のプレーが、チーム全体に落ち着きを取り戻させてくれたのでした。

このように、「守から攻」もしくは「攻から守」の切り替えを強く意識して90分間を戦い抜いた結果、アデッショナルタイムの劇的決勝ゴールが生まれたのだと思います。

最終ラインのDF森脇が、あの時間帯に最前線まで駆け上がってゴールした背景には、両チームの「攻守の切り替え」の差があったのではないでしょうか。

悲願の優勝へ向けた残り8試合はすべて、名古屋戦のように紙一重の差で勝敗が分かれるでしょう。それが、今回のように「攻守の切り替え」であるかもしれませんし、「球際の勝負」なのかもしれません。しずれにしても、相手よりも、一歩でも半歩でも上回るための努力を惜しまず続けていってほしいと思います。

紙一重の差で勝利をたぐり寄せましょう!

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