2012年5月23日

劇的勝利を呼び込んだ二つの課題修正

第12節ヴィッセル神戸戦は、前半12分に水本のゴールで先制するものの、その後、78分、81分と立て続けに失点し、いったんは逆転されました。しかし、そこから脅威の粘りを見せて終盤に再逆転し、これで、サンフレッチェ広島は2位に浮上しました。

森保監督は、この劇的な勝利に対して単純に喜ぶのではなく、「もっといい勝ち方ができたはず」と課題を口にしました。それは、監督の立場だからこそのコメントだと思います。
しかし、ファン・サポーターの立場からすれば、こんな最高な勝ち方はないと思います。

プロスポーツは、娯楽・エンターテイメントである以上、見に来た人たちをどれだけワクワクさせ、興奮させるかが、一番の勝負所です。そういう意味で、この日、サンフレッチェ広島を応援しに来たすべてのファン・サポーターは、今シーズン最高のエンターテイメントに大満足して帰路についたのではないでしょうか。

そして、この試合で僕が一番評価したいのが、前節の横浜F・マリノス戦で露呈した二つの課題を修正し、勝利に結びつけたことです。

まず一つは、先制点を奪った後の戦い方です。マリノス戦では、先制した後、気持ちの部分で守りに入り、そこを突かれて逆転負けしました。この反省から、神戸戦では、先制した後も、引くのではなく追加点を奪いに果敢に攻めていました。その後、2対0、3対0と突き放すことはできませんでしたが、多くのビッグチャンスをつくることで、いいリズムが生まれ、その後の再逆転勝利へとつながったのだと思います。

そして二つ目は、前節・マリノス戦で陰を潜めていた“守備意識”を常に高く保ってプレーしていた、ということです。攻守の切り替えを意識し、特に、「攻」から「守」の部分をより強く意識したプレーは、素晴らしかったと思います。森保サンフレッチェが目指す攻撃サッカーのベースは、全員の守備意識の高さだ、ということをあらためて感じました。

以上のように、神戸戦の劇的勝利は、前節・マリノス戦での敗戦から見えた課題を修正して得た勝利と言えるでしょう。そして、森保監督が言うように、より強いチームになるためには、この勝利に満足するのではなく、もっといい勝ち方にこだわっていくことが必要です。そのためには、神戸戦での勝利から見えた課題を修正して、それを次節に活かすことが求められます。

負けて見えた課題を修正するよりも、勝って見える課題を修正するほうが、よりポジティブに取り組めるはずです。ならば、今回は、劇的勝利の中から見えたいくつかの課題を修正しましょう。それを選手一人ひとりが理解し、チームとして活かせれば、次節・コンサドーレ札幌戦は、勝利以外、何も見えません。

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