2012年5月 1日

勝敗を分けた「タテ」への意識

サンフレッチェ広島を1994年ステージ優勝に導いた、当時の風間・森保のダブルボランチコンビ。あれから18年、両氏は監督という立場で、同じピッチに立つことになりました。

風間監督の初陣となった第8節・川崎フロンターレ戦は、成熟度の違いを見せつけたサンフレッチェ広島が、4対1で大勝しました。しかし、だからと言って、決して風間新監督率いる川崎のサッカーが、悪すぎたというわけではなかったと思います。

両チームの目指すサッカーは、似通っているのです。ボールを失わず、しっかりとポゼッションしながら多彩な攻撃バリエーションでゴールを奪うサッカーです。

しかし、両チームには、決定的な違いが一つありました。それは、「タテ」への意識です。

サンフレッチェが挙げた4つのゴールすべてが、「タテ」への意識から生まれたものでした。
たとえば1点目の山岸のゴールは、最終ラインの千葉からの1本のクサビの縦パスによって、前線のプレーヤーに攻撃のスイッチが入り、「タテ」への共通意識が生まれました。そうすることで、パスコースも増え、ダイレクトパスも可能となり、流れるようなスムーズな攻撃を仕掛けることができ、あの美しいゴールにつながったのです。

この試合での両チームの差は、成熟度の違いとして結果に表れましたが、それは、「いつ、どこで、どのように」攻撃に転じるかという、選手全員の共通認識が完成されているかどうかの違いだったように思います。そして、それは、「タテ」への意識から生まれるのだと思うのです。

川崎戦で証明したように、攻撃のイメージを全選手が共有するという点において、サンフレッチェ広島は、Jでトップクラスだと思います。これは、試合を数多く重ねるごとに、さらにレベルアップしていくのではないでしょうか。

過密日程が組まれている5月・6月戦線は、各チームにとって、厳しい戦いが予想されますが、サンフレッチェ広島は、これをプラスに転じる絶好のチャンスだと思います。なぜなら、イキのいい若い選手たちが、このチームにはたくさんいるからです。

過密日程は、今のサンフレッチェ広島にとって、願ったり叶ったり!
5月・6月戦線で、一気に首位へ上りつめましょう!


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