2010年9月20日

選手交代時の妙(みょう)

下位に低迷する神戸を相手に引き分けたことは、決して喜んでいられないかもしれません。
しかし、主力選手の多くをケガで欠いていることを考えれば、そんなに悲観することもないでしょう。

佐藤寿人、森崎カズ、ミキッチ、山崎、盛田など、これだけ主力選手の中からケガ人が出ると、通常であればチーム崩壊してもおかしくありません。しかし、今のサンフレッチェは、着実に勝ち点を伸ばし、現在34ポイントまで積み重ねています。

その要因は、主力選手の欠場を補っている若手の成長が挙げられます。また、神戸戦では、選手交代時の策が効いていたと思うのです。

後半15分、左サイドアタッカーの服部に代わって大崎が投入されましたが、彼はトップ下のポジションにつきました。それに伴い、槙野が左ストッパーから左サイドアタッカーにポジションを変えるなど、計5選手がそれぞれポジションチェンジを行なったのです。

さらに後半23分には、右サイドアタッカーの山岸に代わって桑田がトップ下のポジションで出場。これにより、それまでトップ下でプレーしていた大崎が、右サイドアタッカーにポジションチェンジしました。

選手には、1人ひとりそれぞれ違った特徴・個性があります。選手交代時には、その特徴の違いを利用して、チームに変化を与えることができます。

Aという選手とBという選手が交代する際、同じポジションに入った場合は、両選手の持つ特徴の違いだけがチームに反映されます。一方、選手交代時に、前述のようにポジションチェンジを行なえば、それ以上の大きな変化をチームに与えることが可能になるのです。

しかし、これは選手1人ひとりが複数のポジションをこなす能力を持ち合わせていなければ不可能であり、容易な作業ではありません。これは、4〜5年かけてペトロヴィッチ監督の指導の下、築き上げてきた成果と言えます。

こうした、長年少しずつ積み上げてきたことが、チームの実となり力となって、今、チームの危機的状況において確実に活きているのです。

今後、リーグ戦とともに、ナビスコカップ、天皇杯など、さらに厳しい闘いが続きますが、
ここ数年で積み上げてきたチームの底力を発揮して、この苦境を乗り切ってもらいたいと思います。

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