2010年9月13日

“気合い”と“冷静さ”

キックオフの午後3時、大阪長居スタジアムの気温は33度。現在リーグ2位と勢いに乗るセレッソ大阪との1戦は、風もなく、じっとしているだけでも息苦しいほどの蒸し暑さの中、行なわれました。

この日、両チームの選手たちを苦しめたのが、この暑さだったことは言うまでもありません。そして、サンフレイレブンを更に苦しめたのが、佐藤寿人選手、ストヤノフ選手、森崎和幸選手など、主力選手の欠場でした。

ほぼベストメンバーのセレッソに対し、サンフレッチェは飛車角ぬきで闘わなければならなかったのです。しかも、サンフレッチェに追い討ちをかけたのが、超過密日程という試練です。

2日前に、ヤマザキナビスコカップ準々決勝を闘ったばかりの選手たちは、明らかに疲労こんぱいの様子でした。中1週間で、この試合に臨むセレッソとのコンディションの差は一目瞭然。

そんな厳しい状況下、セレッソ戦に向けてペトロヴィッチ監督は“気合い”と“冷静さ”が重要になると言いました。相反する2つの要素をポイントとして挙げたのです。

猛暑の中での連戦で、選手たちの体力が限界を超えていることは、誰よりも指揮官が一番よく理解しているはず。それでも、「身体は動かないかもしれないが、気持ちで闘え!」というメッセージを“気合い”という言葉で選手たちに訴えました。そして、彼らは、その期待に見事に応えたのです。

紫の戦士たちは“気合い”の入った闘いをする一方、90分間の試合の中で、ペース配分を考えながらプレーをする“冷静さ”も見せてくれました。

前半は、極力体力を温存し、リスクを冒した攻撃を無理に仕掛けず、最終ラインでボールを回して時間をかせぐシーンが随所にあったのです。

このように、厳しいチーム状況の中、“気合い”と“冷静さ”を織り交ぜながら勝ち取った1ポイントは、リーグ終盤に向けての大きな1歩になるのではないでしょうか。

過密日程や主力選手の離脱など、様々な逆境が襲い掛かるサンフレッチェですが、この苦しみは、真の強者になるための試験ではないかと思うのです。

苦しみを喜びに変えるまで、サンフレッチェ広島の闘いは続きます。

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