2009年5月25日
プロフェッショナルな闘い
第13節・大分戦の前日ミーティングで、ペトロヴィッチ監督は選手たちにこんなことを話したそうです。
「これまで、もっともプロフェッショナルな試合は、2006年のアウェイでの福岡戦だった。
それをイメージして、明日の大分戦に挑もう」。
当時、福岡、広島共に残留争いをしていて両チーム絶対に負けられない大事な試合でした。
あのとき、ペトロヴィッチ監督は、結果だけを求め、勝ち点3を取りにいくために、「サッカーをするのではなく、闘いにいけ」と選手を送り出したのです。
大分戦は、このときと全く同じ気持ちで選手をピッチに送り出したと思います。
たとえ、サンフレッチェらしい美しいサッカーが出来なくとも、泥臭く闘い、最終的に勝利をおさめること、その1点だけが、この試合のミッションだったのではないでしょうか。
そして、戦前からの予想通り、難しい試合になりました。加えて、最悪のピッチコンディションでサンフレッチェのパスサッカーを発揮しにくい状況でしたが、選手たちは強い気持ちを持って本当によく闘ったと思います。ペトロヴィッチ監督の要求した、気持ちで相手を上回ることが勝利につながったと言えるでしょう。
しかし、この勝利は決して気持ちの部分だけで手にしたのではありません。
サンフレッチェらしいパスサッカーを90分間、貫き通したことに大きな価値があると思うのです。
ハートは熱く激しく! 頭はクールに!
そんなクレバーな闘いをこの難しい試合でやってのけたことが、評価に値するのです。
ペトロヴィッチ監督が最もプロフェッショナルな試合と評価した2006年の福岡戦。
あれから3年を経た今、チームは着実に成長しています。
若き紫の戦士たちは、あのときより更にプロフェッショナルな闘いを見せてくれました。
「2009年の大分戦で見せたプロフェッショナルな闘いをイメージして挑もう!」
これから先、いつか、こんなミーティング風景があるのではないでしょうか。
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