2006年6月28日

ジーコ論…やはりあなたは素晴らしい!(3)

結局”ジーコ賞賛”を始めたら
止まらなくなってしまいしました。
そんなにボクはジーコのことが好きだったのか?と
自分で驚いているところです!

「ジーコは無策だ」とまでいわれましたが
それでも「選手たちが自ら解決しなければならないこと」と
最後まで選手の『自由』を信じ続けたジーコ…。

しかし
世界の舞台で見せたニッポンの結果は
ジーコの”理想”とは程遠いものでした…。

ワールドカップでの敗因を
「プロとしての意識が低い」と
ジーコは振り返りました。
「軽い気持ちで来ていた選手もいた。
代表だけ頑張っていてもダメだ」と…。

ジーコが自ら
「ニッポンのサッカー」に植え付けてきたはずの精神、
”プロフェッショナル”に裏切られたことになります。
まだニッポンはそこまで”成熟”していなかったことを
ジーコが明らかにしたわけです。

日韓共同開催となった前回のワールドカップ、
ニッポンは予選リーグを突破し
ベスト16に入りましたが
グループ、つまり対戦国に恵まれたこと
そして何より『ホーム』での大会だったことなどを差し引けば
まだまだ世界の後塵を拝していたのです。

「惜しかった」「善戦した」と
中途半端な結果でお茶を濁されるよりも
ニッポンのサッカーが次のステップに行くために
今回のワールドカップの”結果”は
むしろよかったと思います。

ジーコのほとんど”手を加えない”チームづくりは
ニッポンの現時点での「実力」と「問題」を明らかにしました。

「ジーコがこの”結果”をたくらんでいた」…
というのは考えすぎですが
ニッポンのサッカーにとって
いつもジーコの”存在”は大きいですね、
またもジーコがニッポンの課題を
気づかせてくれたとは…。

しかもニッポンの課題は
ジーコが来日したころから基本的に変わっていません。

ジーコが書いた
『ジーコのリーダー論』という本を読んだことがあります。
その中に
「日本人選手の最大の弱点は
自分から行動を起こすことをためらうこと。
彼らはフィールドの中で
女学生のようにおとなしくなってしまう。
おそらく
間違いや失敗を極端に恐れているからだと思う」

さらに
「もっと自分という人間に自由を与え
ゆとりを持って自分の個性を伸ばしていくことを
学ぶべきである」とも書いています。

この本、今から10年以上前に書かれたはずですが
今回の代表監督を終えて語った「ことば」として聞いても
違和感がありません。
それだけニッポンの選手は
進化していなかったということでしょうか。

ワールドカップを観ていると
個人の能力の高さが「チーム」を強くしていることが
よくわかります。
昔、耳にした話ですが
「日本の『少年サッカー』は
勝つことが目的になっていて
指導者が早くから”組織としての戦術”を教えすぎる、
”個人としての能力”を伸ばす時期なのに」と…。
もっともっと足元から見つめ直すことも
必要のようです。

いずれにしても
永遠に日本にいるわけにはいかないジーコにとって
ニッポンの選手が真の『プロ』になることは
改めて”ジーコチルドレン”たちに
与えておかなければならなかった”宿題”であり
”遺言”だったに違いありません。
今回のワールドカップの戦いを通して
「ジーコ先生」はまた私たちに教えてくれました。

サッカー後進国に舞い降りた「神様」ジーコ。
自分の”理想”が”現実”とならなかったことに
本当はきっと後悔しながら
足早に
ニッポンをあとにします。

『ジーコよ、ありがとう!』

投稿者 kodama : 14:33