2010年8月27日
つかこうへいさん
10年前、私は北区☆つかこうへい劇団にいました。

これは『ストリッパー物語』に出演したときのパンフレットです。
その時の主演は、今も大切な友人、渋谷亜希さんです。
今も忘れられないのが、舞台の幕が上がる直前、
「ちょっとこい!」 と言われ、セリフを変えるのです。
相手の役者さんと一度もあわすことが出来ず、セリフ
を反芻しながら覚えるのに精一杯。覚えたかどうかも
不確かな状態で幕が開く・・・
舞台袖に戻ったとき、ニヤニヤしながら「おもしろか
っただろ?」とひとこと。生きた心地がしませんでした。
予定調和を嫌い、演技ではなく、追い込まれた人間が
ギリギリの状態で舞台上に晒されたときに生まれるもの。
観客は作品の中に、その人間の本質まで見るのです。
開演前はできるだけ、つかさんに会わないように気をつけ
ていましたが、そんなときに限ってなぜかいるのです。
嗚呼!
先日、つかこうへいさんを偲ぶ公演がシアターコクーンで
行われました。作品は『広島に原爆を落とす日』
そして、つかさんの娘さんで宝塚女優、愛原実花さんの
退団公演は今、東京宝塚劇場で上演中です。

『広島に原爆を落とす日』のラストシーンから。
「国を守るために人があるのではなく、人を守るために国が ある」
きょうはつかこうへいさんの四十九日。
つかこうへいさん、ありがとうございます。


